キャンプをするときの必須アイテムの1つであるテント。
いざテントを張るときに時間をかけず、スムーズに設営することができるとかっこいいですよね。
でも一口にテントと言っても色んな形がありますし、どれだったら比較的簡単に張ることが出来るのかよく分かりません。
私はまだまだひよっこのキャンプ初心者ですが、調べるとワンポールテントなら構造が単純で、1人でも組み立てられそうな張り方である事が分かりました。
ワンポールテントは高さがある形なので風に弱いイメージがありますが、張り綱やペグ打ちさえしっかりやれば、強い風を気にせずキャンプを楽しめます。
今回は、初心者でも簡単にできるワンポールテントの張り方をご紹介しましょう。
ワンポールテントの簡単な張り方
キャンプの経験が多い人であればどんなテントでもスムーズに組み立てられるでしょうが、不慣れな人でも簡単に張ることができるのがワンポールテント。
なぜワンポールテントを1人で簡単に張ることが出来るかというと、それは構造上の特徴があるからなんです。
ではワンポールテントの張り方と、このテントの構造についても説明していきましょう。
テントの各名称と張り方の手順
それでは早速テントを張っていきますが、その前にテントの各名称について理解しておきましょう。
- グランドシートはテントの下に敷くシート。
- ペグとは、ロープなどを張り続けるために地面に打ち込む道具。
- インナーテントとは、居住空間を作るテント本体のこと。
- フライシートとは、インナーテントにかぶせて使用するシート。
- センターポールとは、中央に立ててテントを支える金属製の棒。
同じシートでも、地面に敷くシートもあればテントの上にかぶせるシートもありますね。
次は実際にテントを張ってみましょう。
ワンポールテントの張り方の手順は以下になります。
- 平らな地面にグランドシートを張る。
- グランドシート上にインナーテントを広げてペグで固定する。
- インナーテントを上側に広げながらセンターポールを中央に立てて固定する。
- インナーテントの上にフライシートを被せて、ペグで固定する。
この4工程でサクッとワンポールテントが張れちゃうんですよ。
では、1つ1つの手順を詳しく説明していきましょう。
グランドシートを張る
始めに、地面が平らなところを探しましょう。
グランドシートを張るのはテントを汚れや雨漏れから守るため。
ワンポールテントは1つのポールでテントを支えているため、地面が平らなところが安定しやすいですよ。
インナーテントを広げペグで固定する
次に、グランドシートの大きさに合わせてインナーテントを広げ、ペグで固定します。
イメージとして、ペグを打ったら次は対角線上をペグで留めるように意識していればきれいにテントを張ることができます。
この時のポイントは、テントを各方向に張るときの力を均等にすることです。
どこか1カ所を強く引っ張ると、バランスが崩れきれいにテントを張ることができないので、注意しながらペグで固定していきましょう。
センターポールを立てる
インナーシートをペグで固定できたら、テント中央にセンターポールを立てましょう。
コツとしては、テント内の真ん中が2重構造になっているので、そこを目指してポールの先を入れます。
中央にポールを立てたらしっかりと固定しましょう。
フライシートを固定する
最後にインナーテントにフライシートを被せて、さらにペグで固定する作業です。
フライシートを張るロープの先をもやい結びにし、片方をテントに結んでもう片方をペグにかけることで固定完了です。
もやい結びとは、小さな輪を作りその輪にロープの端を通して、端のロープを固定している側の下をくぐらせる結び方。
もやい結びのやり方が分からない場合は、次の画像を参考にしてください。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%84%E3%81%84%E7%B5%90%E3%81%B3
この作業の注意点は、インナーテントとフライシートの出入り口の位置を合わせること。
インナーテントにもフライシートにも外に出たり中に入ったりするための出入り口がそれぞれ付いています。
この位置をキチンと合わせないとテントへの出入りが出来なくなってしまいます。
後でやり直すことも出来ますが余計な手間が掛かってしまいますので、固定する前に必ず確認しましょう。
以上でワンポールテントの設営完了です。
このテントはその名前通りポール1本を使って立てるタイプのテントなので、テントをペグで地面に固定し、真ん中にポール立てればほぼ完成といっていいほど簡単。
これなら、不器用な私でもきれいに張れそうです 。
しかも、組み立て用のポールが他のテントと比べて少ないので軽量でコンパクトに持ち運びできます。
簡単で手軽に設営出来ちゃうワンポールテントですが、実際にキャンプをする場合、人数によって色々なサイズのテントが必要になりますよね。
次に、ワンポールテントにはどのくらいの大きさの商品があるのか見ていきましょう。
ワンポールテントのサイズ
ワンポールテントのサイズは主に3種類あります。
友達や家族でキャンプに行くことになれば、ある程度大きめのテントが必要になってきますから、人数に合ったワンポールテントの大きさについて把握しておきましょう。
- 3人用サイズ270×320×170(H)cm 約4kg
- 5人用サイズ325×370×200(H)cm 約5Kg
- 8人用サイズ460×460×300(H)cm 約10kg
以上が一般的なサイズですが、メーカーによって表記や大きさは少し異なるので、購入する時はその商品の詳細をよく読んでおいてください。
また当然ですが、テントのサイズが大きくなるに伴って重さは重くなります。
3人用や5人用サイズは約5Kg以内の重量に対し、8人用サイズは10Kgを超えるテントが多いです。
8人用サイズだと5kgのお米2つ分くらいの重さになりますね。
8人用など大きいサイズのテントを使用する場合は、持ち運びに苦労しないように公共交通機関より車などでキャンプ地まで向かう方が良いでしょう。
次にワンポールテントのデメリット、メリットについて見ていきます。
デメリットやメリットについて
比較的簡単に張ることが出来るワンポールテントですが、デメリットやメリットを知ることによってより適切な設営をするために役立ちます。
まず、ワンポールテントのデメリットについて見ていきましょう。
- インナーテントとフライシートの間のスペースである前室が無いタイプだと雨が入りやすくなる。
- 中央のポールが邪魔になる場合も。
前室とは、下の図のようにテントの入り口の前に屋根のように布が貼っているスペースの部分の事です。
ワンポールテントは単純な構造なため、出入り口の所に前室がないとテント内に雨や日差しが入りやすくなってしまいます。
そのため、テント内で安心してゆっくりくつろぎたい場合は前室があるタイプを選びましょう。
また、ワンポールテントは1人でも立てられる単純さがいい所なんですが、真ん中にポールがあることで邪魔だと感じることがあるかもしれません。
どうしても室内のポールが気になる場合、大きめのサイズのテントを使用しましょう。
テント自体は少々重くなってしまいますが、室内の空間が広がるので真ん中のポールがそれほど気にならなくなりますよ。
次は、メリットについて見ていきます。
- 設営が簡単
- 見た目がおしゃれ
- 軽量でコンパクト
- 価格がリーズナブル
やっぱり設営が簡単な所がこのテントの一押しメリット。
ワクワク気分でキャンプに来ても、テントの組み立てでくたびれてしまってはもったいないですね。
ワンポールテントなら設営はチャチャっと終えて、あとはキャンプそのものを存分に楽しむことができますよ。
また、とんがり帽子型でオシャレなデザインも多く、他の形のテントに比べれば値段も比較的安価なこともワンポールテントの特徴。
しかも軽量でコンパクトなので、持ち運びがしやすく移動の際に負担が少なくてすむのも嬉しい点です。
まとめ
今回はワンポールテントの簡単な張り方について紹介してきました。
キャンプ初心者の方であれば、絶対にワンポールテントがおすすめ。
いざキャンプに出掛けるとなると、初心者であればつい張り切っちゃってあれもこれもと色々と持っていく道具が増えすぎちゃったりするもんです。
おまけにテントが重かったら準備をするだけで疲れちゃうし、出掛ける前から盛り上がったキャンプ気分が落ち込んでしまいそうです。
やっぱりなるべく道具は軽く済ませたいもの。
また、キャンプ初心者の方は初めてテントを張る時には多少戸惑って少々時間がかかるかもしれませんが、ワンポールテントなら単純構造なので他の形のテントよりも張り方が簡単。
出来るだけ道具を軽く済ませるためにも、テントを簡単に張るためにも、テントはワンポールテントで決まり!
簡単設営のワンポールテントで、ファミリーでもソロでも友達とでも、キャンプライフ存分にを楽しんでください。